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お茶の製造工程 荒茶から製茶になるまで

 

ここからはできた荒茶をお客様にお届けする製品にしてゆく工程です。
荒茶をお茶の原石と例えると、製茶工程ではそれを磨き上げより洗練された茶へ仕上げていく工程になります。


 

荒茶をふるい分けして細分化し、形をそろえる工程。

まずはふるい分けです。大きさの違う何枚もの網で荒茶を5つの大きさに分けます。荒茶の品質で網の目の大きさを変えたり、お茶をふるう時間やタイミングが大切です。
平行 平行仕上げ


写真では分かりにくいですが、5つにふるい分けます。総合仕上げ機


また、荒茶の中にはわずかですが取り除いてしまう部分があります。
出物 赤棒、頭、毛葉棒
上の写真は荒茶から取り出した品質の悪いお茶の部分です。
わかりやすいように4つに分けてみました。

1、「あたま」といわれる部分です。細かいお茶が揉まれず固まってしまったものです。

2、「赤棒」といわれる部分です。いわゆるお茶の木の枝です。

3、太く、重く大きい葉です。

4、固すぎて大きすぎる茎の部分と藁みたいなふわふわした茎の皮です。

荒茶工場で綺麗に見えても製茶工場でふるい分けをすると荒茶には小量ですが、必ずこれらは入っています。手摘みのお茶に少なく、二人用茶刈機で摘採したお茶にやや多いです。飲んでも問題ありませんが、品質を上げる為、取り除いて廃棄してしまいます。



さらに余分な粉や軽いお茶を取り除く工程。

唐箕(とうみ)

ふるい分けしたお茶をそれぞれ唐箕(とうみ)という、風で分別する機械に入れていきます。お茶の中の余分な軽い粉や棒。よれていない葉、新芽以外の葉などさらに取り除いていきます。
 写真では普通のお茶と変わらなく見えるかもしれませんが、触ってみると綿みたいにふわふわしていてとても良いお茶とは言い難いです。左下がやや重い物、右が軽い物。これらは製品のお茶には入りません。


ケバ棒 ケバ棒2



煎茶と棒茶を分ける工程。

色彩選別機 エレクター

お茶の葉と茎の部分を分ける色彩選別機です。少しずつ機械の中を流れるお茶に光を当て色で分別します。ここで分けられた葉の部分は煎茶に、茎の部分は棒茶(茎茶)になります。時間がかかる機械ですが、この機械を通すとお茶がとても綺麗になります。

煎茶と棒茶


火入れ工程。焙煎

火入れ乾燥器  火入れ器 バーナー  火入れ機 排出

最終火入れ乾燥です。お茶の香を引きだします。この火入れの工程は大変難しく、火入れ温度や時間、量、またその日の湿度などで変わってしまいます。
火入れはお茶屋さんそれぞれの方法があります。一般的には高級煎茶ほどお茶本来の香りを失わないよう弱火で仕上げます。工場中がいい香りに包まれます。お茶の質、種類により細かく設定を変え香りを引きだしていきます。排出したばかりのお茶は手で触っていられないほど高温になっています。
この火入れ乾燥をとても強く入れたお茶がほうじ茶です。



合組工程

合組機  合組機 排出

合組機です。お客様に変わらずおいしいお茶をお届けするために製品の均一化をします。また、形状、香り、水色、味すべて100点満点、だれが飲んでも一番おいしいと言うお茶があれば良いのですが、お茶は正解がありません。良いお茶をより良いお茶にしようと試行錯誤しています。合組は花形。「川根茶」といっても多種多様なお茶が存在する為、選りすぐりの茶葉を合組し坂本園こだわりの川根茶へ作り上げていきます。
ここに他の農産物にない「日本茶」の奥の深さがあります。
合組機からでてきたら製茶の完成です。


お茶詰めと真空パック

計量機 真空パック 真空パック 完了

計量機にて100g、200g、300gなどの小袋に出来上がった製茶を詰めていきます。
真空パックの機械で完全密閉してお客様にお届けできる状態になりました。

坂本園の川根茶の完成です。

当園販売茶すべてのお茶が以上の製造工程を経てお客様にお届けする形となります。
お客様に美味しいと喜んでいただけるようより精進してまいります。

 

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